肉一筋26年の僕が語る。和牛と国産牛、ほんとの違い
「どっちを選べばいいの?」というお客様の声から
「和牛と国産牛って、何が違うんですか?」
お店で本当によく聞かれる質問です。
正直に言うとね、どちらも“いい肉”なんです。
ただし、良さの方向が違う。
今日は、肉を26年間扱ってきた僕・大川が、
その違いと、それぞれの美味しさについてお話しします。
肉を見てきた26年。僕が語る「和牛」と「国産牛」の本当の違い

「和牛」は日本が誇る“特別な血統”
和牛というのは、日本固有の在来種をルーツに持つ牛のこと。
代表的なのは「黒毛和牛」。
霜降りの入り方、脂の香り、旨みの深さ──
どれを取っても、ほかの牛とは一線を画します。
焼肉で言えば、サーロインをさっと炙ったときの
“とろけるような甘みとコク”が和牛の真骨頂。
そして、僕たちの和牛バーガーは粗挽き仕立て。
噛むほどに肉の繊維がほぐれて、旨みの層が次々に顔を出します。
まさに、「特別な時間を楽しみたい方」にぴったりの一皿です。
「国産牛」は“日本で育った牛”の総称
一方で、国産牛というのは、
日本国内で3か月以上育てば、外国種でも「国産牛」と呼ばれるんです。
つまり「和牛=国産牛」ではありません。
でもね、国産牛にもちゃんとした良さがあります。
それは、赤身の旨みと香ばしさ。
脂が控えめだから、肉本来の風味がまっすぐ伝わる。
あっさりしていて、食べ疲れしない。
まるで“赤身ステーキのランチ”みたいな軽やかさです。
当店の国産牛バーガーは細引き仕立て。
柔らかく、口当たりが優しくて、毎日でも食べたくなる味です。
「まず試したい」「軽めが好き」という方には、この国産牛バーガーがおすすめです。
僕が見てきた「肉の現場」から言えること

僕は26年間、懐石料理、焼肉、フレンチ、そしてバーガーまで、
さまざまな“肉の現場”で仕事をしてきました。
どんなジャンルでも共通しているのは、
「肉は扱い方ひとつで味が変わる」ということです。
和牛は、脂を生かす温度管理が命。
ほんの数秒、火を入れすぎただけで、香りも甘みも逃げてしまう。
一方、国産牛は赤身の旨みを引き出す“火の通し方”がすべて。
焼きすぎず、でも生でもない。
その境目を見極めるには、職人の勘が欠かせません。
懐石で学んだ繊細さと、焼肉で磨いた火加減の感覚。
その両方を活かして、バーガーでも「肉の一番うまい瞬間」を引き出しています。
食べ比べてわかる、当店の「粗挽き和牛」と「細引き国産牛」
和牛バーガー──特別な時間を楽しみたいあなたへ
粗挽きパティの噛みごたえと、脂のとろけるような甘み。
ひと口食べると、肉汁がふわっと口いっぱいに広がります。
“今日は自分へのごほうびに”そんな気分の日に選んでほしい一品です。
和牛の良さ:
- 香り高い脂の甘みと深いコク
- 噛むほどに広がる旨みの層
- 粗挽きならではの“にくにくしい”満足感
国産牛バーガー──まずは試したい、あっさり派のあなたへ
細引きパティのやわらかさと、赤身の香ばしい風味。
口に入れた瞬間、ふんわりとした軽やかさが広がります。
ボリュームはあるのに、食べ疲れない。
女性やランチ利用の方にも人気です。
国産牛の良さ:
- 赤身の香りと旨みがしっかり
- 脂控えめで軽やかな後味
- 何個でも食べたくなる“毎日の肉”
どちらも「大川流の火入れ」が決め手

懐石で学んだ繊細さ、焼肉で鍛えた火加減の勘。
26年間、肉を焼き続けてきた経験があるからこそ、
それぞれの肉が一番おいしくなる瞬間を見逃さないんです。
和牛は脂を香らせ、国産牛は赤身を香ばしく。
どちらも“らしさ”を引き出す焼き方で仕上げています。
まとめ──まずは「お好み」で選んでみてください
- 和牛バーガー:特別な時間を楽しみたい方、にくにくしい食感が好きな方。
- 国産牛バーガー:まず試したい方、あっさりした味わいが好きな方。
どちらも、僕が自信を持って焼き上げた「本気の肉」です。
迷ったら、まず国産牛から。
そして次は、和牛で“肉の深み”を感じてください。
最後に──店主からひとこと

「和牛か、国産牛か。」
その答えは、食べてみないとわかりません。
だからこそ、僕はどちらも同じように大切にしています。
食べる人の気分、その日の空気、焼き加減──
すべてがそろったときの“うまい瞬間”を、ぜひ味わいに来てください。